ロマンス詐欺とは

ロマンス詐欺とは、マッチングアプリやSNSで知り合った相手が恋愛感情や親近感を利用して信頼関係を築き、最終的に金銭をだまし取る詐欺です。近年は現金を直接無心するのではなく、「私も儲かっている投資がある」と投資に誘導するタイプ(国際ロマンス投資詐欺)が主流になっています。海外在住を名乗る人物が多いことから「国際ロマンス詐欺」とも呼ばれます。

警察庁の統計では、2024年1〜9月のSNS型ロマンス詐欺の被害額は約271億円で前年同期比約2.4倍に急増しました。消費者庁の2024年の被害実態調査では平均被害額は約300万円と報告されています。被害者層は従来の中高年だけでなく20〜40代にも広がっています。

典型的な手口の段階

  1. 出会い:マッチングアプリやSNSのメッセージで接触。プロフィール写真は他人の画像の流用が多く、外国人の医師・軍人・経営者、あるいは日本語が堪能なアジア圏の人物などを名乗ります。
  2. 関係構築:毎日のように連絡を取り、数週間〜数カ月かけて恋愛感情や信頼を育てます。この期間はお金の話をほとんどしません。
  3. 投資への誘導:「二人の将来のために」「私の叔父が金融の専門家」などの口実で、暗号資産やFXの「必ず増える」投資を勧め、指定のサイト・アプリに入金させます。
  4. 追加請求と消失:画面上では利益が出ているように見えますが、出金しようとすると税金・手数料名目の追加入金を求められ、最終的に相手もサイトも消えます。

見分けるサイン

なぜ気づきにくいのか — 心理の仕組み

ロマンス詐欺が他の投資詐欺より深刻化しやすいのは、金銭的な判断に恋愛感情が上書きされるためです。具体的には次の三つの心理が働きます。

恋愛感情が絡むため「相手を疑いたくない」という心理が働き、周囲の指摘を受け入れにくくなるのがこの詐欺の怖さです。会ったことのない相手にお金を送らない・投資先を決めさせないという線引きを、感情とは切り離したルールとして持つことが有効です。少しでも違和感があれば、送金前に第三者に相談してください。

相手が実在するか確かめる方法

プロフィール写真を画像検索(Google画像検索等の「画像で検索」機能)にかけると、他人の写真の流用が判明することがあります。また、名乗っている勤務先や肩書を自分で調べ、本人に確認を求めたときの反応を見てください。実在の人物であれば嫌がらないはずの確認(ビデオ通話、勤務先の公開情報との照合)をことごとく避けるなら、その関係を前提にした投資話に応じるべきではありません。

被害に気づいたら

相手への連絡や「返金交渉」を自分で続けるのは逆効果になりがちです。被害後の対処手順5ステップに沿って、証拠(メッセージ履歴・振込記録・相手のプロフィール)を保存し、警察相談専用電話(#9110)と消費生活センター(188)に相談してください。

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