ロマンス詐欺とは
ロマンス詐欺とは、マッチングアプリやSNSで知り合った相手が恋愛感情や親近感を利用して信頼関係を築き、最終的に金銭をだまし取る詐欺です。近年は現金を直接無心するのではなく、「私も儲かっている投資がある」と投資に誘導するタイプ(国際ロマンス投資詐欺)が主流になっています。海外在住を名乗る人物が多いことから「国際ロマンス詐欺」とも呼ばれます。
典型的な手口の段階
- 出会い:マッチングアプリやSNSのメッセージで接触。プロフィール写真は他人の画像の流用が多く、外国人の医師・軍人・経営者、あるいは日本語が堪能なアジア圏の人物などを名乗ります。
- 関係構築:毎日のように連絡を取り、数週間〜数カ月かけて恋愛感情や信頼を育てます。この期間はお金の話をほとんどしません。
- 投資への誘導:「二人の将来のために」「私の叔父が金融の専門家」などの口実で、暗号資産やFXの「必ず増える」投資を勧め、指定のサイト・アプリに入金させます。
- 追加請求と消失:画面上では利益が出ているように見えますが、出金しようとすると税金・手数料名目の追加入金を求められ、最終的に相手もサイトも消えます。
見分けるサイン
- 会おうとしない・ビデオ通話を避ける — 「仕事で海外にいる」「軍の規則で通話できない」など、対面確認を避ける口実が続く。
- 交際の話がいつの間にか投資の話になる — 恋愛関係と投資勧誘が結びついた時点で、詐欺を強く疑うべきです。
- 指定される投資サイトが無登録業者 — 金融庁登録の有無を業者チェッカーで確認してください。海外業者を名乗る場合でも、日本居住者への勧誘には登録が必要です。
- 「二人だけの秘密」と口止めされる — 家族や友人への相談を妨げるのは典型的な危険サインです。
なぜ気づきにくいのか — 心理の仕組み
ロマンス詐欺が他の投資詐欺より深刻化しやすいのは、金銭的な判断に恋愛感情が上書きされるためです。具体的には次の三つの心理が働きます。
- 疑うことへの罪悪感:「信じてくれないの?」と言われると、疑うこと自体が相手への裏切りに感じられてしまう。詐欺側はこの感情を意図的に利用します。
- サンクコスト(既に費やした時間とお金):数カ月のやり取りと送金を重ねるほど「今やめたら全てが無駄になる」と感じ、追加送金でむしろ深みにはまります。
- 孤立:「二人だけの秘密」にした結果、客観的な意見をくれる第三者がいない状態で判断を重ねることになります。
恋愛感情が絡むため「相手を疑いたくない」という心理が働き、周囲の指摘を受け入れにくくなるのがこの詐欺の怖さです。会ったことのない相手にお金を送らない・投資先を決めさせないという線引きを、感情とは切り離したルールとして持つことが有効です。少しでも違和感があれば、送金前に第三者に相談してください。
相手が実在するか確かめる方法
プロフィール写真を画像検索(Google画像検索等の「画像で検索」機能)にかけると、他人の写真の流用が判明することがあります。また、名乗っている勤務先や肩書を自分で調べ、本人に確認を求めたときの反応を見てください。実在の人物であれば嫌がらないはずの確認(ビデオ通話、勤務先の公開情報との照合)をことごとく避けるなら、その関係を前提にした投資話に応じるべきではありません。
被害に気づいたら
相手への連絡や「返金交渉」を自分で続けるのは逆効果になりがちです。被害後の対処手順5ステップに沿って、証拠(メッセージ履歴・振込記録・相手のプロフィール)を保存し、警察相談専用電話(#9110)と消費生活センター(188)に相談してください。
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