仮想通貨(暗号資産)詐欺とは

仮想通貨(暗号資産)詐欺とは、ビットコインなどの暗号資産や「新しく発行されるトークン」への投資を口実に金銭をだまし取る詐欺の総称です。「新しい通貨に今投資すれば確実に10倍になる」といった勧誘や、偽の取引所サイトへの誘導が典型で、SNS型投資詐欺やロマンス詐欺の「送金先」として暗号資産が使われるケースも目立ちます。

ブロックチェーン分析企業Chainalysisの報告(2026年2月報道)によると、2025年の暗号資産関連詐欺の被害額は世界で推定170億ドル(約2.7兆円)に達し、AI技術を悪用したなりすまし詐欺は前年比1,400%増と急増しています。

代表的な手口

投資前に確認すべきポイント

✓ 交換業者の登録を確認する

日本で暗号資産の交換・売買サービスを提供するには、資金決済法に基づく暗号資産交換業者の登録が必要です。金融庁の登録一覧に載っていない海外サイト・無名アプリへの入金は避けてください。

✓ 「確実に値上がりする」という説明は成立しない

暗号資産は価格変動が非常に大きい資産であり、値上がりを保証することは誰にもできません。「確実」「元本保証」という説明が付いた時点で詐欺を疑うべきです。

✓ 知人・SNSの相手に指定されたサイトは使わない

取引所を自分で選ばず、SNSで知り合った相手が指定するサイト・アプリに入金するのは、偽取引所被害の典型的な入口です。

「少額の出金テスト」に意味はない

偽取引所の被害では「最初に少額を出金できたので信用した」という経緯が非常に多く見られます。しかし少額の出金に応じるのは、より大きな入金をさせるための演出コストにすぎません。出金テストの成功は、その業者が本物である証拠にはならないことを覚えておいてください。判断の根拠にできるのは、金融庁の登録一覧という自分で確認できる公的情報だけです。

暗号資産が詐欺に使われやすい理由

日本国内のSNS型投資詐欺やロマンス詐欺でも、被害金の受け渡し手段として暗号資産が指定されるケースが増えています。理由は明確で、送金の取り消しができず、国境を越えた移転が容易で、口座凍結のような即効性のある対抗手段が取りにくいからです。銀行振込であれば振り込め詐欺救済法による口座凍結の可能性がありますが、暗号資産で送ってしまうとこの仕組みが使えません。「銀行振込ではなく暗号資産で」と指定された時点で、相手が資金の追跡を避けようとしているサインだと考えてください。

被害に気づいたら

追加入金の要求には絶対に応じず、取引画面・送金記録・ウォレットアドレス・相手とのやり取りをすべて保存した上で、被害後の対処手順5ステップに沿って警察(#9110)と消費生活センター(188)に相談してください。暗号資産の取引履歴はブロックチェーン上に残るため、ウォレットアドレスと送金日時の記録は捜査上も重要な情報になります。

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