「送金する前」だけが被害を防げるタイミング

投資詐欺の被害金は、送金後の回収が非常に難しいのが現実です。海外口座や暗号資産に移されれば追跡はさらに困難になります。だからこそ、お金を動かす前の確認がほぼ唯一の防御機会です。以下の10項目は、当サイトのトップページに掲載しているチェックリストの各項目を、確認方法とあわせて解説したものです。

1. 業者が金融庁に登録されていることを確認した

投資の勧誘・販売を業として行うには金融商品取引業の登録が必要です。業者登録チェッカーまたは金融庁の登録業者一覧で、業者名と登録番号の両方が一致するかを確認してください。実在する登録番号を騙る手口もあるため、番号から業者名を逆に引く確認が有効です。

2. 業者の住所・電話番号・代表者名を確認した

所在地が実在するか、固定電話があるか、法人登記が確認できるかを調べてください。連絡手段がLINEやSNSのみの「業者」は、その時点で取引対象になりません。

3. 契約書・目論見書をきちんと読んだ

何に投資し、どんなリスクがあり、手数料がいくらかは、法定の書面に必ず書かれています。書面を出さない・読む時間を与えない勧誘は断ってください。

4. 家族や信頼できる人に相談した

詐欺の勧誘は「秘密」を求めます。第三者に話すだけで矛盾に気づけることが多く、相談したことを嫌がる相手なら、それ自体が答えです。

5. 「必ず儲かる」「元本保証」などの言葉がない

この文言があった時点で検討は終了です。理由は危険サイン9項目で解説しています。

6. 急かされたり、プレッシャーをかけられていない

「今日中に」「枠が埋まる」と迫られている状態では正常な判断はできません。急かされたら、いったん断って時間を置くのが原則です。

7. 利回りが常識的な範囲内である

年数%程度を大きく超えるリターンを「安定的に」出せるという説明には、相応の根拠と高いリスクの説明が伴うはずです。リスクの説明なしの高利回りは信用できません。

8. SNSや知らない人からの紹介ではない

SNS・マッチングアプリで知り合った相手や、突然の電話が入口の投資話は、SNS型投資詐欺・ロマンス詐欺・未公開株詐欺の典型パターンです。

9. いつでも出金できることを確認した

出金条件・解約条件を書面で確認してください。「出金には手数料の前払いが必要」「一定期間解約不可」という条件は資金を引き出せなくする仕掛けであることが多いです。

10. 疑問点をすべて書面で回答してもらった

口頭の説明はあとで「言った・言わない」になります。書面での回答を渋る業者は、その説明に責任を持つ気がないということです。

チェックリストの使い方 — 「全部埋まるまで送金しない」

このチェックリストは「多く当てはまれば安心」というものではなく、10項目すべてが確認できるまではお金を動かさないという使い方をしてください。詐欺の勧誘は、確認に時間をかけること自体を嫌がります。「確認してから返事します」と伝えたときの相手の反応(急かす・不機嫌になる・連絡が途絶える)は、それ自体が重要な判断材料です。まともな金融機関や事業者であれば、顧客が登録や書面を確認することを歓迎こそすれ、妨げることはありません。

チェックの結果、少しでも不安が残ったら

一つでも確認できない項目があれば、その投資は見送るのが原則です。トップページのインタラクティブ版チェックリストも利用できます。迷った場合は、送金前に消費者ホットライン(188)や金融庁金融サービス利用者相談室(0570-016811)に相談してください。勧誘の中に不審な点があると感じたら、危険サイン9項目と照らし合わせて確認することをおすすめします。

💬 「これは詐欺かどうか」個別に確認したい方へ

元野村證券・国内外20年勤務の専門家が、あなたの案件を個別に検討します。有料相談 30分 ¥10,000(税込)。追加送金の前にまずご相談ください。

有料相談を予約する