約8.7億円
被害額(県内過去最高)
80代
被害者男性
現金+金塊
受け渡し方法
LINE
主要連絡手段

事件の概要

2026年5月、愛知県警は80代男性が約8億7,000万円を投資詐欺グループに騙し取られた事案を発表しました。これは愛知県内で確認された特殊詐欺の過去最高額です。被害は約8.7億円に達し、現金振込のみならず金塊の手渡しまで含まれていました。

本件は2025年以降急増している「著名人なりすまし広告→LINE誘導→偽投資アプリ→出金時の追加要求」というSNS型投資詐欺の典型パターンを忠実に踏襲したケースです。1人で被害額がここまで巨額に膨らんだ点で象徴的な事件となりました。

典型手口の流れ(4ステップ)

著名人なりすまし広告に接触

男性は、インターネット上で著名人を装った投資広告にアクセスしました。Facebook・Instagram・YouTube等のSNS広告では、有名実業家・経済評論家・芸能人の顔写真と名前を無断使用した「絶対儲かる」「年利○○%確実」型の偽広告が氾濫しています。著名人本人がSNS広告で個別投資商品を勧めることはありません

LINEで詐欺グループとやり取り開始

広告から誘導された先で、男性はLINEで詐欺グループとの個別チャットを開始。グループは「先生」「アシスタント」「カスタマーサポート」など役割分担で組織的に運営されており、投資に関する偽の「講義」やアドバイスを受け、信頼関係が段階的に構築されました。

偽の投資アプリで「利益が出ている」表示

詐欺グループの指示で、男性は偽の投資アプリをインストール。アプリ画面上では入金額が増えていくように偽装表示され、「利益が出ている」と信じ込まされました。表示されている数字は実際の運用結果ではなく、すべて詐欺グループが操作した架空の数字です。

出金時の「税金・手数料」追加要求

出金しようとした段階で、詐欺グループから「税金・手数料が必要」「保証金を入れれば全額返金できる」と追加送金を要求されました。男性はこの不自然な要求で初めて疑問を抱き、警察に相談して発覚しました。出金時に追加費用を要求するのは100%詐欺です。

なぜ8.7億円まで膨らんだのか

本件のように1人で巨額被害が発生する背景には、以下の要因が考えられます:

⚠ 警告サイン:以下に該当したら即取引中止

① SNS広告で著名人が個別投資を推奨している/② 広告からLINE個別チャットへ誘導される/③ 投資アプリのインストールを促される/④ 出金時に税金・手数料・保証金を追加要求される/⑤ 銀行振込ではなく現金・金塊での手渡しを求められる

家族・周囲ができる予防策

2025〜2026年 SNS型投資詐欺の急増トレンド

警察庁の2026年2月確定値によると、2025年のSNS型投資詐欺の認知件数は9,538件(前年比+48.7%)、被害額は1,274.7億円(同+46.3%)と過去最悪を更新。被害者の70%超は50代以上で、本件のような大口被害が急増中です。

2026年に入っても被害は止まらず、北九州市の69歳男性が同様の役割分担型手口で1億円超を騙し取られる事案も発生しています。

📚 一次情報源・参考リンク

💬 同様の被害・不安がある方へ

すでに偽投資アプリへ入金している、LINEで「先生」とやり取りしている等の状況であれば、初期段階での相談が回収率を高めます。緊急時は消費者ホットライン188、警察相談#9110へ。

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