ニュースの概要
金融庁は2026年9月25日、警告書を発出した無登録業者のリスト「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等」を更新した。掲載時期が令和8年8月のものは4件、9月のものは5件で、前回当室が取り上げた6〜7月分(関連記事)に続き、実在の登録業者を装う手口が含まれている。
実在の登録業者を装う手口(2件)
- DSE証券(国内・8月掲載):ウェブサイト上で「金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第24号」と表示。この番号は、登録を受けた金融商品取引業者であるいちよし証券株式会社の登録番号だった。
- 名称不明の業者(国内・9月掲載):勧誘資料で登録業者「株式会社朋キャピタル」の商号と「関東財務局長(金融)第3479号」等を表示し、商号を詐称していた。金融庁は「関東財務局長(金融)第●号」という表記は登録番号として用いられていないと付記している。
店頭デリバティブ取引を無登録で勧誘していた業者(7件)
- 国内:Nihon Markets株式会社(8月)、カワ金融(サービス名「カワ金融」「川金融」、8月)、Zoomex.com(サービス名「ZOOMEX」、9月)
- 海外:Vantage Trading Ltd.(サービス名「Vantage Trading、ヴァンテージ」、8月)、BABA INVESTMENT(SVG)LLC、BABA INVESTMENT(SEYCHELLES)LTD(サービス名「Babafx」「Babaforex」「Babafutures」「babaoption」「ババオプション」、9月)、D Prime Vanuatu Limited(サービス名「D Prime」、9月)、Spec Capitals Ltd(サービス名「Spec Trading」、9月)
金融庁の付記によると、Vantage Trading Ltd.のサービス名称は令和5年3月29日付で警告した「Vantage Global Limited」、令和6年6月20日付で警告した「Vantage Prime Trading Limited」と、D Prime Vanuatu Limitedの「D Prime」は令和6年7月24日付で警告した「Doo Prime」と、それぞれ類似している。警告を受けた後も、似た名称で勧誘が続くケースがあることを示している。
この更新から読み取れること
登録番号や実在企業の商号が書かれていても、それだけで正規業者とは判断できない。今回のように実在する番号を別の業者名で使う例や、そもそも存在しない形式の番号を示す例がある。確認の際は、業者名と登録番号の組み合わせが金融庁の一覧と一致するかを見ることが欠かせない。なお、リストに載っていないことは正規業者であることを意味しない(金融庁も、掲載は警告書発出時点で無登録営業が確認できた者に限られると注意書きしている)。
投資詐欺から身を守るために(当室からの定型注意)
✓ 業者名と登録番号の「組み合わせ」を確認
金融庁の免許・許可・登録等を受けている業者一覧、または当サイトの業者チェッカーで、業者名と登録番号の両方が一致するかを確認してください。番号だけ正しくても、別の会社の番号である場合があります。
✓ 無登録業者リストに「載っていない」ことは安全の証明ではない
リストに掲載されるのは、金融庁・財務局が警告書を出した時点で無登録営業を確認できた業者に限られます。名称を変えて勧誘を続ける業者もあります。
相談窓口
- 消費者ホットライン:188(24時間)
- 警察相談専用:#9110(24時間)
- 金融庁相談室:0570-016811(平日10〜17時)
- 証券・金融商品あっせん相談センター(FINMAC):0120-64-5005
📚 出典・参考情報
出典: 金融庁
金融庁「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について」 ↗
本記事は公的機関の発表をもとに作成した啓発目的の要約です。事案の詳細・最新情報は必ず一次情報源(金融庁)でご確認ください。