ニュースの概要
愛知県警は2026年9月、マッチングアプリを悪用したロマンス詐欺グループとして、都築建太容疑者(39、東京都八王子市)、結婚相談所運営会社代表の石田勇太容疑者(40、福島県会津美里町)ら男5人を詐欺容疑で逮捕したと発表した。
グループはSNS上で「スマホバイト」と称してアルバイトをおよそ300人集め、複数のマッチングアプリに女性役として登録させたうえで、男性利用者からLINE IDを聞き出させる手口を用いていた。この方法で2025年3月頃から2026年8月末頃までに約5,600人分のLINE IDを収集していたとみられる。
今回立件されたのは、2025年10〜11月、マッチングアプリで知り合った東京都の男性会社員(39)に女性を装ってLINEで接触し、「一緒に暮らすようになったときお金のことで悩みたくない」などと持ちかけ、暗号資産計15万円相当をだまし取った1件である。
この事案の重大性 — 被害額より「入口の量産」
立件された被害額自体は15万円相当と大きくないが、この事案の重大性は規模にある。約5,600人分ものLINE IDを組織的に収集していたという事実は、収集されたIDが投資詐欺・ロマンス詐欺の「勧誘先リスト」として他の詐欺グループへ流通していた可能性を示唆する。個々の被害が小さくても、母数となる接触リストが大量に用意されている構造そのものが、SNS型投資詐欺・ロマンス詐欺の被害が高止まりしている一因とみられる。
マッチングアプリで知り合った相手からLINEへの誘導を持ちかけられること自体は珍しくないが、そのIDが本人の知らないところで詐欺目的の名簿として扱われるリスクがある点は、利用者側にはほとんど知られていない。
投資詐欺・ロマンス詐欺から身を守るために(当室からの定型注意)
✓ マッチングアプリ経由の「投資」「暗号資産」の話は詐欺と判断する
恋愛感情を利用して投資や暗号資産の購入へ誘導する手口は典型的なロマンス詐欺です。好意を持った相手からお金・投資の話が出た時点で強く疑ってください。
✓ 「一緒に暮らすようになったら」等、将来を材料にした説得に注意
将来の関係を材料にした説得は、冷静な判断力を奪うための常套手段です。関係の深さと金銭のやり取りは切り離して考えてください。
✓ 出金時の追加送金要求は詐欺の確定シグナル
「利益を受け取るには税金が必要」といった名目での追加送金要求は全て詐欺です。それ以上支払っても資金は戻りません。
相談窓口
- 消費者ホットライン:188(24時間)
- 警察相談専用:#9110(24時間)
- 金融庁相談室:0570-016811(平日10〜17時)
- 証券・金融商品あっせん相談センター(FINMAC):0120-64-5005
📚 出典・参考情報
出典: 愛知県警・中日新聞・名古屋テレビ
本記事は報道をもとに作成した啓発目的の要約です。事案の詳細・最新情報は必ず一次情報源(愛知県警発表・各報道機関)でご確認ください。容疑の段階であり、有罪が確定した事実ではありません。なお正確な逮捕日は当室で一次資料を確認できておらず、報道が確認された時期(2026年9月2〜3日頃)を暫定的に記載しています。